十勝管内の公立高校で最初にeスポーツ部を立ち上げた鹿追高校さん。北海道新聞や十勝毎日新聞にも取り上げられて、公立eスポーツ部の先駆けとして注目が集まっています。新聞にも記載されている通り、部活設立の主導は生徒でした。本日は立役者である3年生の高附さんにeスポーツ部設立したその後の目標を中心にお話を聞きました。

 

まず今後の活動についてお話聞かせてください。

今後のeスポーツ部の活動について、まずは高校の2大大会(ステージ0と全国高校eスポーツ選手権)と言われる大会に出場するのが目標です。

また十勝eスポーツプロジェクトと一緒に十勝でeスポーツ活動やイベント開催もやっていけたら良いなと考えています。

ただこれからのことは、私は卒業したあとになってしまうので、それは後輩たちが考えていって良いと思っています。それを前提とした上で、思いとしてはLoLがとても良い競技だと思っていて、やっていくのは良いかなと思っています。

 

部員は何人くらいいますか?

まだ部員を大きく募集しているわけではないのですが、入りたいという人は結構いるんです。個人的にたくさん話が来ています。実際に募集するのが楽しみです。

 

顧問の先生はどうなっていますか?

2人ついてくれることになっています。eスポーツにとても詳しいというわけではないので、練習メニューとかは自分たちで考えて作っていく必要があるなと思っています。先生はきっとメンタルとかどの競技にも共通のことなど指導してくれると思います。

 

新聞でも取り扱われていましたが、もう一度eスポーツ部設立の経緯をお話聞かせてください。

まずはeスポーツ部を作ろうというのは、総合的な探求の時間内の「鹿追創生プロジェクト」というものがあって、それの中で自分はITの側面から考えていて、もうひとチームの田村くんがスポーツの側面から検討していました。ちょうど私の学校はギガスクール構想でiPadが全員分支給されるのを、家に持って帰れるように交渉して、そこでeスポーツも部活としてできたらといいよねということを考えました。そして田村くんのスポーツ班がSport in Life(スポーツ人口の拡大に資する優れた取り組みを募集するスポーツ庁の取り組み)に応募したプロジェクトの中にもeスポーツの話があり、両チーム協力して最終的には、eスポーツ市場のデータやeスポーツ部を作った他の公立校で倍率が上がったというデータを用意して、eスポーツ部設立の有用性やいずれスタンダードになるはずというプレゼンを先生方にしまして、認めてもらうことができて、設立にこぎつけ感じです。総合的な探求での取り組みがきっかけに、色々な活動が掛け合わさって、eスポーツ部が誕生しました。

北海道鹿追高等学校 Sports in Life推進プロジェクト

 

機材について困っていると聞きましたが、どのような状況ですか?

さっき言ったSport in Lifeの予算で1台パソコンがあり、職員室用にあるパソコンが2台あって、今使えるパソコンが3台あります。LoLは5台必要なので、機材購入の協力をしてくれる方を探している最中です。ロケットリーグの校内大会ができたら良いよねという思いもありまして、6台を目標にしています。

今は3台なので、その中でやっていけることも模索してみたいと思っています。

 

 

他に困っていることはありますか?

公立高校特有?のインターネットのセキュリティーフィルターがあります。端末によっても多少差が出たりして、いまいちわからないところなのですが、できないeスポーツのタイトルがあったり、普通の調べ物している最中にも表示できないサイトがあったり、この問題の解決は、後輩に託したいと思っています。